自動車はじめにガソリン車で運転することにより有害な廃棄物が発生し、空気を汚染したり私たちの健康や動物の命、環境にダメージを与えます。 毎年、何十万人もの人が車やその他の乗り物による交通事故により命を落としています。さらに、負傷者は数百万人にのぼります。国際交通安全統計分析グループ(The Internatinoal Traffic Safety Data and Analysis Group)が28カ国から集めた数値によると、2004年には10万人以上の人が亡くなり、450万人もの人が負傷しています。この死傷者数はジャンボ機に換算すると、すべての乗客が死亡し、12,000人以上の人が負傷するという墜落事故が毎日繰り返されていることになります。 道路交通は、炭化水素、二酸化窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、金属類、その他さまざまな有機化合物を含む排ガスを環境に放出する原因となっています。日光はそれらの物質に作用して、地上レベルのオゾンを生産しています。 直接的な大気汚染由来の化学薬品に加えオゾンは有害で、人間や自然環境に対しそれぞれ特有の影響を持っています。これらは呼吸器系疾患や目の炎症を引き起こしたり、小児喘息などの呼吸障害や高齢者の病状を悪化させたりします。一酸化炭素は眠気を引き起こしたり、注意力を散漫にします。喘息患者は一日の労働時間が大幅に減ってしまい、雇用主と政府は何百万ドルもの費用を負担しなくてはなりません。 道路交通による空気汚染は、酸性雨の原因となり、穀物や森林、伝統的な建築物や古代の芸術作品を腐食させてしまいます。車は地球温暖化をもたらす温室効果ガスの主な原因です。また、車は騒音の元となり、維持するにはお金がかかります。 車から出る鉛は空気中に滞在するため、西洋諸国では鉛を含むガソリンを徐々に減らしていっていますが、多くの発展途上国ではいまだに使用しています。国連環境計画は、2008年までに、世界中の鉛を含むガソリンを廃止することを発表しました。鉛は知能低下や動作障害の原因となります。 カリフォルニアや、アメリカのその他の州、ヨーロッパの数カ国では、無公害車(ZEV)法やアーススマートカーに対する運動が盛り上がっています。残念ながらオーストラリアやイギリス、発展途上国ではそのような目立った変化は見られません。 公的・個人的な交通機関の代替となる、効率的でよりよい技術を研究するための資金を調達する必要があります。車から出る排ガスは最小限に抑え、いずれは完全になくさなくてはなりません。 鉄道やバスなど、援助金を受ける公共交通機関への投資を増加させるべきです。現在のところ、公共交通機関は遅くて不便なのであまり利用されていません。もっと頻度が増えて効率的なサービスが提供されるようになれば、多くの人が利用するようになり、経済的な運営が可能になります。 公共交通機関は車よりはるかにエネルギー効率がよい交通手段です。エネルギー消費を抑え汚染を減らすことで、さらに清潔で静かになります。 新しい高速道路にお金をかけるより、公共交通機関にお金をかけた方が、2倍の長期的な仕事を作り出すことができます。 地方に施設を建設することにより、道路交通の必要性を減らすことができます。市外で買い物をする傾向が高まることで、都心から人が減り、個人の交通手段の使用が減っています。 道路を整備すれば、自転車を利用する人が増えます。短距離の移動には自転車がもっとも適した交通手段であり、バスや電車は長距離の移動に最適です。車を持っている人は、廃棄することを考えてみてください。年間にすると、どうしても必要なときにだけタクシーを利用するほうが経済的です。 優遇税制を利用して、政府は低燃費車の購買を推奨するべきです。自動車の相乗りを促す方法も模索していかなくてはなりません。これにより燃費をおさえたり、駐車代や車の維持費を減らすことができます。 道路交通はエネルギー消費の大部分を占めており、なかでも車の使用は増え続けています。現在、貨物輸送が過剰に利用されています。これは、効率の良さによるもので、特に短距離の輸送に向いているからです。鉄道をさらに延長することは可能ですし、海上または鉄道輸送の建設に現状よりも多くの補助金を与えるべきです。 低公害車より効率的でより害の少ない車が考案されており、その技術も進んでいます。主な車製造会社では、時間とお金を研究に費やしており、政府の援助が得られ次第生産に取り掛かることになるでしょう。資材の軽量化、エレクトロニックチューニングシステム、燃料直接噴射、能率的な製造ラインにより、大手の車会社はエンジンの性能をほとんど維持しながら、1ガロン当たり100マイル以上走ることのできるプロトタイプを製造しています。1年生植物から作られたバイオプラスチックは、再生可能であり、現在車に使われています。車体に使われる石油ベースのプラスチックの代わりに、このリサイクルプラスチックを使うよう法律で定めるべきです。 南アメリカでは、エタノールを燃料として使用している国があります。これはとうもろこしかじゃがいもから作ることができますが、通常は砂糖からできています。ガソリンより清潔で安価ですが、石油会社はこれを阻止しようとしています。車の運転には、ガソリンに取って代わる環境にやさしいものがいくつかあります。 あなたができることハイブリッド技術が手に入るようになった今でも、石油が高騰するか、大衆がそれを望み、政府が優遇税制やインフラを促進しないかぎり、車会社は研究や製造、マーケティングにさらに投資することはありません。 下記にある車会社や政治家に手紙かEメールを書きましょう。「クリーンな車」をあなたの国にもたらすお手伝いをしてください。 地方の新聞記者に手紙かEメールを送ってください。あなたが心配する交通の問題や新しい技術の出し惜しみについて、記事を書くよう求めるのです。 木をもっと植えて、過剰な二酸化窒素を酸素に変えるお手伝いをしてください。 当面は、車のメンテナンスをきちんとしたり、低スピードで運転したり、より効率のよい車種を選んだり、歩いたり、自転車に乗ったり、公共交通機関を使うことで大幅にエネルギー消費を減らすことができます。できる限り鉛を含まないガソリンを選ぶようにしてください。 ガソリンに代わる、環境にやさしい代替品をさらに知りたければ、下記を参照してください: 電動ハイブリッド車 (Hybrid Electric Vehicles) ハイドロゲン燃料電池車 (Hydrogen Fuel Cell Vehicles) 自動車 : 日本: 政府 日本: 政府 |