油公害
石油の流出、有害物質を含有する液体・石油掘削装置や船舶由来の廃棄物の不法排出が世界中の海岸で増加しています。何千という石油掘削装置、更に多くの船舶が世界各地で同時に利用されています。
深刻な自然災害のもととなっている事故が頻発しています。嵐による船舶の破壊や不注意のために、何千トンという燃料油が流出しているのです。事故発生時には防壁が配置され石油をせき止めるはずなのですが、成功率は高いとは言えません。
濃いタール状の石油が海岸に打ち寄せられています。海鳥は油に羽を汚され、飛べないでいます。魚類や哺乳類もドロドロの原油にまみれ、長い苦しみの後に死んでいるのです。
石油の流出による被害は、水産業、海洋に依存する産業の広い範囲に及んでいます。それがわたしたちの生活にも降りかかっているのです。汚染された甲殻類が食糧として安全な程度に回復するまでには、数年かかると言われています。
石油の排出が違法であるにもかかわらず、海岸警備に対する資金不足のために船舶の捕獲や問題解決が十分に行われていないのが現状です。水面の油膜に被害をこうむっている居住者たちに、政府は賠償金を支払うべきです。納税者は油の処理代もまかなう義務があります。
なにができるか
車及びボートがオイル漏れしていないか、排水溝に流されるのではなく環境に良く破棄されているかを確かめましょう。海はゴミ集積場ではありません。
オイルが水に達してから、それをきれいにする方法があります。すぐにオイル流出を報告し、きれいにするボランティアをしましょう。オイル流出をきれいにする方法がいくつかあります。
流出したオイルの周りにブーム(オイルを浮き上がらせる)を用い、それ以上の拡散を防ぎます。けれども、これによって粒子が海底に沈むことを止めることはできません。
除去装置付きボートで表面のオイルを取り除きます。
「ソベント」はオイルを掬い取るために使われる大きなスポンジです。
化学物質はオイルを分解するために使用されますが、より環境に悪影響であるという人もいます。
表面のオイルを燃やして流出したオイルを取り除くこともできます。これは大気汚染の原因になりえますが、表面に浮き上がったオイルを除去するのに効果があります。
ビーチはホースで洗い流すことができます。
吸い取り機を用いてビーチにある表面のオイルを吸い上げます。
砂や石は波によって自然にきれいにされ、海水に影響する物質を輸送するために装置が使用される。
陸地が汚染される前に、皆さんはすでに汚染された土地のオイルを除去することができ、つまり陸地をきれいにする最も良い方法は人の手です。人は装置が届かないような場所に行くことができます。
オイルに汚染された野生生物をきれいにするために
獣医学はオイルに汚染された生物を救えるほど進歩しました。もし野生生物を捕まえることができたら、その生物は何かしらの病気や飢餓等にかかっています。もし生き残るチャンスがあるならば、除去作業が始まる前に生物を助ける必要があります。ボランティアはこれらの生物を助けるときトレーニングを受けます。
不幸なことに、人間の介入は時に環境に対して悪影響を与えます。自然はオイル汚染を自己で取り除こうとし、人間の介入なしで長年の歳月を費やしそれがうまくいくことがあります。南アフリカにあるある地域では1974年にオイル流出が発生し、除去作業が行われませんでした。それから25年後、残留物が多少岩に付着しているだけです。
油公害に関する環境団体をデータベースから検索してください。
油公害について : 日本: 政府
日本: 政府