貧困、救済と国の債務世界の80カ国できれいな水が不足し、約20億人が苦しんでいます。そしてそのために毎日2万5千人もの人々がこの世を去っているのです。12億人が不十分な衛生設備を抱え、9億人が読み書きの教育を受けられないでいます。サハラ砂漠以南では、食べ物が得られず、公衆衛生や医療機関が整っていないため、3人に1人の子供が5歳まで生き延びることができません。 救済計画の目的は、経済的・社会的発展の促進、貧困の軽減、環境保護の後援です。現実には、援助プログラムは、外国から特権を引き出すための政策や経済手段となっています。 イギリスは毎年数百万ドルという大金を貧困国に返済させています。ザンビア共和国では、エイズ危機のため平均寿命が劇的に低下しています。アフリカは累積債務に苦しみ、毎日約1万9千人の子供たちが命を失っています。ザンビアがイギリスに返済しているそのお金で、多くの子供たちが救われるのです。 環境の悪化と深く絡み合っている貧困を排除するのに、途上国では教育と資源がきわめて重要になります。人間は自然の中に生まれる資源なくしては生きられません。世界の魚の多くは未開地からきており、いくつかの熱帯地域国では、これが人々のたんぱく質の約90パーセントの源となっているのです。多くの国で、過剰開発、絶えない人口の増加、不十分な発展計画によりこれらの天然資源が激減されています。 負債返済の圧力下で、貴重な熱帯雨林が、より多くの原材を輸出するため伐採され、より多くの農業製品を輸出するため換金作物農場へと変えられています。 貧しい国々が西洋の政府・銀行に対して持っている負債の総額は何十億アメリカドルにも上ると見積もられています。G7(イギリス・フランス・ドイツ・日本・イタリア・アメリカ・カナダ)と、国際通貨基金(IMF)や国際銀行のような国際的金融機構が第三世界の負債のほとんどの元となっています。貸付のいくらかは教育や人口計画のためのものですが、ほとんどは農業・通信プロジェクトや道路・鉄道線路・港・動力施設の建設のためです。これまでのところ、自助発展のためにはほとんど割り当てられておらず、負債は貧困の程度を下げることができませんでした。 IMFの規制を固守する国だけが負債の取り消しを受けることができます。これには外国為替の引き上げや、価格調整や、環境・公務員の賃金・健康や教育を含むサービスなどおける消費の縮小を含みます。IMFは、世界銀行と共同して、社会的・環境的要求を考慮する新しい負債返済のルールを設定しました。これらの新しいルールは、これまでのところ、貧困の程度や環境の退廃になんの影響も与えていません。 これまでのところ、全負債のほんの少しだけが取り消しになっています。負債は完全に帳消しにされなければいけません。継続する負債が、貧しい国々が程よい生活水準や環境保護を達成する可能性を制限しています。 なにができるか負債を返済するために働く団体の結託に参加・支援しましょう。 世界の負債を加担する銀行になら、そこからお金を引き落としましょう。 なぜそれを継続し続けるのか手紙を書き、問いましょう。 貧困、救済と国の債務に関する環境団体をデータベースから検索してください。 貧困、救済と国の債務について : 日本: 政府 日本: 政府 |