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サンゴ礁

グレートバリアリーフ退化の原因

陸上の汚染

サトウキビ生産や他の農業から流れ出た農業用水や、家畜の放牧、庭などに利用される肥料は栄養素を異常に上昇させ、浅瀬に生息する多くのサンゴ礁を死滅させました。地中に吸収されずにながれる雨水による海中の栄養素とリン濃度の増加は藻を大量発生させており、サンゴ礁の成長と抵抗力に影響を与えています。グレーとバリアリーフでは毎年、約1万トンのリンと10万トンの窒素が陸上から流れ込んでいると推定されています。

沿岸開発

沿岸付近における重工業開発は公害の主要な原因です。処理された工場用水と処理されていない工場用水における化合物はサンゴ礁に多くの悪影響を与えています。サンゴ礁の生態系において必要不可欠な河口や湿地は観光や地域発展のために破壊されています。

過剰漁業

グレートバリアリーフの大部分で行われている持続不可能かつ破壊的な漁業や船やボートからの油の流出はサンゴ礁の成育能力の脅威となっています。エビのトロール漁業は破壊的な漁業の代表的な例です。この漁法は巨大で何千キロもある非常に重量のある網を利用して海底を引きずります。トロール漁業の漁業可能地域は礁湖(環礁に囲まれた浅い海)の90%とインナーリーフの50%へと広がっています。現在、840の船がトロール漁業のライセンスを所有しています。トロール漁は毎回、海底に生息する約5%から20%の植物や動物を海底から持ち去られるいう研究結果が発表されています。トロール漁が同じ場所で13回繰り返されるとこの地に生息する約70%から90%に及ぶ海洋生物が失われることになります。トロール漁のような破壊的な漁はグレートバリアリーフ全体の生態系にとってきわめて重要な、海底の生物個体群を脅威に陥れているのです。

バラスト水

オーストラリア沿岸において毎年1億2000万トンのバラスト(船を安定させるために船底に積まれる水・砂・鉛などの重し)が海外からの船によって廃棄されています。廃棄されたバラストによって外来生物が持ち込まれ、地元の生態系を破壊させています。現在、80を超える外来生物がオーストラリアの海で発見されています。国際海事機関(IMO: International Maritime Organization)このバラスト廃棄問題に対しての管理を徹底するべきです。

オイルシェール採掘

オーストラリアのクイーンズランド州の海岸沿いにおいて油を抽出するためにオイルシェール(油母頁岩(ゆぼけつがん)・油頁岩(ゆけつがん))採掘が行われています。オイルシェールは温室効果濃度を従来の油と比べて60%多く含んでいます。これは最も有害な石炭といわれていた褐炭より多くの温室効果濃度を含んでいることになります。オーストラリア、クイーンズランド州北東部、グラッドストーン北部にはオイルシェール抽出と過程のためのオイルシェール鉱床が存在します。オイルシェール採掘はこの地域のサンゴ礁の生存の脅威となっています。クイーンズランドの海岸線におけるオールシェール採掘と他の地域開発による累積結果はこの地域のサンゴ礁にはっきりとした破壊的な影響を与えるでしょう。

オイルシェール採掘による最も明白な環境への影響

  • 特定の岩石がシェールと結合したときに空気中と水中に放出されるacid leachateによる湿地帯や河口の生態系における汚染の脅威
  • 酸性雨の原因となる大気汚染-酸性雨は重要な海岸沿いや農作物に悪影響を与えます。
  • 世界遺産の敷地内における採掘のための土地開発-この開発により産出された堆積物や重金属汚染物質が海峡(この海峡は重要なオーストラリアにおいて重要な湿地帯でグレートバリアリーフ国立公園として世界遺産に指定されています。)に流れ込み、海草が生息する海底を破壊します。結果、周辺に生息するジュゴンや魚類の生息地に危機的な影響を与えます。加えて、土地開発は様々な生物の生息地を消滅させます。

オーストラリア政府、州政府そして地域住民によってオイルシェール開発は支援されています。クイーンズランド州政府はこの開発に数百万ドルという資金援助を行い、この開発に対して賃金税減免を行っています。クイーンズランド州政府のナフサ(シェールオイル)抽出と精製過程における減税額は5年間で2億ドルに達しています。(Bulletin, 23 March 1999より)

オニヒトデ

1960年代半ば以降、莫大な数のオニヒトデ(The Crown-of-thorn starfish)が生きているサンゴ礁を食べ続けています。この結果、多くのサンゴ礁の新芽が広範囲にわたって失われました。継続的で規則的な新芽の成長を失ったサンゴ礁は、古いサンゴ礁がなくなるにつれてゆっくりとしたペースで消滅の危機に瀕しています。

オニヒトデの大量発生は自然に起こったものと言われていますが、グレートバリアリーフ内と周辺における人間活動によってこの異常発生をさらに悪化させます。水質の低下や農業などの影響からの水中の栄養分の増加はオニヒトデの幼虫の成長を促進するのです。

The Giant Tritonなどのオニヒトデの捕食動物の過剰漁業もこの大量発生の原因と考えられています。

錨(いかり)

頻繁に船が行き来する場所において錨の利用はこれらの地域においてサンゴ礁破壊の主原因となっています。非常に繊細で壊れやすいサンゴの上に錨を投下すると必然的にサンゴ礁を破壊してしまいます。サンゴ礁のうちいくつかの種は壊されても再生することが可能です。しかしその再生には1年から10年の歳月が必要となり、同じ場所での錨の利用はサンゴ礁と種の永続的な減少の原因となり、結果的に環境の持続可能性を損失させます。

ダイビングとシュノーケリング

サンゴ礁に直接触れるダイビング・シュノーケルやサンゴ礁の上を歩くことはサンゴ礁の破壊や破損の原因となります。利用の激しい、停泊所や観光施設の近くの海岸沿いにおいてこの種の破壊が広く確認されています。

サンゴの白化

サンゴは動物であり、ゾオキサンテラという非常に小さな植物との独特な共存関係を持つことによってサンゴに色をつけているのです。このゾコキサンテラという植物は動物の排泄物を食べて光合成を行い。そして光合成を通じてサンゴのエサを生成しています。両者は互いの生存をかけて依存し合います。この関係は「共生(Symbiosis)」と呼ばれます。

サンゴが何らかのストレスを受けると、光合成を行っているゾオキサンテラ吐き出し、サンゴは色を失います。結果、白いカルシウム炭素塩化物の骨組みが露出されてしまいます。この現象が「サンゴの白化」と呼ばれる由来です。

この「ストレス」の原因は大量の雨水などによる水中塩度の変化や公害や極度の干潮や太陽光の強化などによる水温の上昇などを含みます。

この自然現象は一部のサンゴ礁において季節的に自然に発生し再び色を取り戻します。しかし、この「ストレス」が激化したり、長期間続くと、ゾオキサンテラはサンゴに戻らずサンゴはゾオキサンテラからの食糧供給を失ってしまいます。結果サンゴ礁の死滅を引き起こしてしまうのです。

1980年代前半以降、サンゴ礁の白化現象は世界中で増加しています。1998年には史上最悪の白化現象が観測され、何千平方キロにも及ぶ地域でサンゴの白化が確認されました。一部においては復活の見込みが非常に低くなっています。本来、この白化現象は海面温度が上昇するエル・ニーニョ現象と海面温度が低下するラ・ニーニョ現象が交互に起こる5-8年の周期に伴って発生していました。

過去には違った種類のサンゴが入れ替わりながら同じ岩礁上に生息する通常の自然のパターンが存在していました。現在の白化現象がサンゴ礁にとって一時的な珍しい現象であれば長期的にサンゴ礁は回復し、大きな問題に発展することはありません。しかし、この白化現象が人間活動と自然の周期が重なって繰り返されれば世界中のサンゴ礁が消滅してしまうかもしれません。

地球温暖化

多くの科学者が現在のスピードで化石燃料を燃焼し続けた場合50年後には海面平均温度が3度から7度上昇すると予想しています。これは大気圏における二酸化炭素の蓄積から起こる温室効果が原因とされています。(詳しく温室効果のページを参照してください。)温暖化現象は確実に世界中のサンゴ礁を退化させる原因となるでしょう。1998年のサンゴの大量白化はエルニーニョ現象と温室効果の同時発生を予感させる前兆であったと示唆されています。

恩恵

サンゴ礁は世界が誇る自然の変化に富んだ色彩豊かな神秘です。単に審美的な観点から見てもサンゴ礁は保護されるべきだといえます。

しかし観光による営利や娯楽目的の漁獲は数兆ドルという経済効果を生み出しているのも事実です。これらは数百万という仕事を生み出しサンゴ礁周辺の人々の経済的安定という形で貢献しています。このように多くの人々がサンゴ礁が生み出す自然に依存しています。

アメリカ合衆国だけでも、サンゴ礁周辺における商業用漁獲で1億ドル以上の利益、さらに娯楽目的の漁獲で1億ドルの利益を生み出しています。シドニー大学のサンゴ礁研究所の理事長であるOve Hoegh-Guldberg教授の研究発表によるとグレートバリアリーフは年間15億ドルを生み出していると報告されています。おおよそ発展途上国においては25%の魚がサンゴ礁から捕獲されています。

さらに、サンゴ礁はガンや関節炎などの難病を治癒できる可能性のある薬品の原料となる生化学物質の宝庫です。

サンゴ礁は多くの海洋生物の産卵場所となっています。このように、サンゴ礁は生態学的統合性の維持において非常に重要な役割を担っているのです。

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グレートバリアリーフ退化の原因 : 日本: 政府

日本: 政府

 
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